～千里の道も一歩から～

　このたび井口葬儀店とのご縁をいただき、８月に入社いたしました。

　私には唯一好きなことがあります。それはオートバイに乗ることです。
　アルバイト先の先輩が1200㏄の大型バイクで通勤している姿に憧れ、16歳の時に一念発起し400ccの免許をとりました。教習所での実技や勉強だけでなく、教官や出会った友達との会話が楽しくて仕方がなかったことを覚えています。

　初めて新車で購入した赤いバイク。一生懸命アルバイト代をためて買ったのはいいけれど、旅先でUターンが上手くいかず転ぶことが多く、新車のバイクも傷だらけになりました。修理費用もかさむため、友人の勧めで練習会に参加してみることにしました。そこで目にしたのは、私と同じくらい小柄な女性が白バイ隊員のように乗りこなしている姿！その姿を見て「私も上手になる！」と練習に明け暮れ、いつしか「人に教える仕事がしたい」と考えるようになりました。

　就活を始め２ヶ月。念願の教習所への就職が決まり、教官になるための学科と実技に必死に取り組む日々を過ごしました。その甲斐あって、なんとか検定員になることができたのも、朝早く出勤して指導してくださった先輩方のお陰で今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

　夢中で働いた10年でしたが、高齢になった母を近くで見守りたいと思い、教習所の皆さんにも相談し転職活動を始め、井口葬儀店に出会い入社することが出来ました。実際働いてみて、想像以上に奥の深い仕事であること、そして社員の皆様のプロ意識の高さに驚いています。教習所で働いているときも「あなたが居てよかった」と言ってもらえる仕事をしようと努めていました。葬儀の仕事においても「あなたに担当してもらってよかった」と言ってもらえるようになりたい、そんな目標ができました。

　千里の道も一歩から…ひとつずつ丁寧に取り組んでいきたいと強い想いで頑張る日々です。

文責：山近　洋子