国分寺通信

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~法要からの学び~

 両親が他界してから丸二年が経ち菩提寺(曹洞宗)にて三回忌法要を行いました。法要後のご住職のお話によると、本来法事とはお釈迦さまの教えや仏様の心を知る場でした。しだいに仏事儀礼、行事、故人への追善供養を勤めることを指すようになってきました。「故人を偲び冥福を祈ること」と「今現在の自分自身と向き合う機会とすること」が法事の目的だと教えていただき、とても有意義な時間を過ごせました。

 今回出席できなかった娘や孫にも、三年後の七回忌では、命を繋いできてくれたご先祖様に手を合わせることで、自分だけの力で生きているようでも、周囲のたくさんの方々との繋がりや支えがあって生かされていることに気づき、自分自身を大切にしてもらいたいと願っています。

 法事は縁のある親戚が一堂に会して共に悲しむだけの機会から、気持ちの繋がりを深め思い出話や愛情を共有する機会へと変わっていくのかもしれません。そして、仏前にお供えした供養膳に報恩謝徳の真心を捧げ、親戚が少しずつおさがりとして食べることにより、仏縁に感謝をし、生きとし生きるものの生命を大切にしていく仏様の慈悲を学べる大切な機会でもあります。会社・学校では教えてもらえない大切なことに気づかせて頂いたことを感謝し、七回忌に向けてしっかりと準備をして法要に臨みたいものです。

 私自身「両親がいたから自分がいる」「両親のおかげで今の自分がある」と再確認できました。「親から子、子から孫」へと代々受け継がれる命の繋がりに思いを巡らせ、今生かされていることに感謝をし、法要で学んだことをこれからの人生の糧にして過ごして参ります。

文責:佐々木 俊已

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