国分寺通信

Glossary

讃美歌とは?キリスト教葬儀での役割・聖歌との違いをわかりやすく解説

キリスト教式の葬儀に初めて参列する方にとって、「讃美歌」という言葉は聞き慣れないかもしれません。式の流れや作法をあらかじめ知っておくことで、故人を落ち着いた気持ちで見送ることができます。どうぞ気負わず、一つひとつ確認していきましょう。

讃美歌(さんびか)とは

讃美歌とは、主にプロテスタント教会において礼拝(れいはい)や葬儀の場で神への賛美・感謝を歌い上げる、宗教的な歌のことです。歌詞には信仰の告白や、残された人々への慰めのメッセージが込められており、故人を神のもとへと送り出す祈りの表現としての役割を担っています。

讃美歌の大きな特徴は、聖職者だけが歌うのではなく、式に集まった会衆(かいしゅう)全員で声をそろえて歌う点にあります。参列者がともに声を合わせることで、故人を偲(しの)ぶ思いと信仰の願いが一つになる、深い意味をもつ時間が生まれます。

葬儀では式の開始・中盤・終わりなど複数の場面で讃美歌が歌われることが多く、式次第(しきしだい)に番号とともに記載されるのが一般的です。よく歌われるものとしては「いつくしみ深き」などが広く知られています。

由来・背景

讃美歌の歴史は、16世紀の宗教改革(しゅうきょうかいかく)にさかのぼります。宗教改革者マルティン・ルターが、礼拝において会衆自身が神を賛美することを重んじたことが大きな出発点となりました。その考えはヨーロッパ各地へと広まり、多くの讃美歌が生み出されていきました。

日本へは19世紀後半、プロテスタントの宣教師(せんきょうし)たちの来日とともに伝わりました。現在は『讃美歌21』などの公式歌集が各教会で広く用いられ、日本のキリスト教文化に深く根ざしています。

知っておきたい注意点・ポイント

「讃美歌」と「聖歌」の違い

葬儀の手配や案内文を作成する際にぜひ押さえておきたいのが、「讃美歌」と「聖歌(せいか)」の違いです。讃美歌はプロテスタント教会で使われる呼称であり、カトリック教会では同様の宗教的な歌を「聖歌」と呼びます。どちらも神を賛美する大切な歌ですが、呼び名が異なるため、故人やご遺族の宗派(しゅうは)を事前に確認したうえで案内文や式の準備に臨むことが、ていねいなお見送りにつながります。

参列者の方へ——歌えなくても大丈夫です

讃美歌に不慣れな場合でも、無理に歌う必要はありません。式では歌詞カードや式次第が配布されることがほとんどですが、歌詞が追えないときは、静かに起立(きりつ)して耳を傾けるだけでも、故人とご遺族への十分な敬意を示すことができます。大切なのは、その場の雰囲気を大切にし、心を込めて故人を送り出す気持ちです。どうか安心してご参列ください。

まとめ

讃美歌はプロテスタント葬儀において、故人を神のもとへ送り出すための大切な祈りの時間です。カトリックの「聖歌」とは呼称が異なりますので、宗派の確認をひと手間かけておくことが、ご遺族や故人への誠実な敬意につながります。

式の流れや作法について、わからないことや気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、皆さまに寄り添いながらていねいにご説明いたします。

用語集⼀覧に戻る