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# 宗教・宗派・儀礼
日蓮宗とは?教え・葬儀の特徴・宗派マナーをわかりやすく解説
大切な方を送り出す場で、宗派ごとの作法に戸惑うことは珍しくありません。日蓮宗の葬儀に初めて参列される方でも安心できるよう、基本的な教えとマナーをわかりやすくご説明します。
日蓮宗(にちれんしゅう)とは
日蓮宗は、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」という題目(だいもく)を唱えることを信仰の根本に置く仏教宗派です。すべての経典のなかでも法華経(ほけきょう又はほっけきょう)をもっとも尊い教えとして位置づけており、その功徳(くどく)を広めることこそが人々の救いにつながると説きます。
実践的・積極的な性格が強く、ただ静かに祈るだけでなく、声に出して題目を唱え、その教えを社会へと広めていくことを大切にします。現世における救済を力強く訴えるこの姿勢は、日蓮聖人が生涯にわたって示してきた信仰のあり方そのものです。
葬儀や法要においても、この「題目を唱える」という行為が中心となります。参列者もともに「南無妙法蓮華経」と唱和(しょうわ)することで、故人の冥福(めいふく)を祈り、その魂を送り出す大切な時間を共有します。
由来・背景
日蓮宗は1253年、日蓮聖人(にちれんしょうにん)が安房国(あわのくに)――現在の千葉県――において法華経の教えを広め始めたことを開宗(かいしゅう)としています。日蓮聖人は当時の幕府に対しても臆することなく諫暁(かんぎょう)を行い、幾度もの法難(ほうなん)を乗り越えながら信念を貫きました。
総本山(そうほんざん)は山梨県身延町(みのぶちょう)にある久遠寺(くおんじ)で、現在も全国に多くの末寺(まつじ)を持つ主要宗派の一つとして、人々の生活に深く根ざしています。
知っておきたい注意点・ポイント
日蓮宗の葬儀に参列される際は、いくつかの点を事前に把握しておくと安心です。
■ 焼香(しょうこう)の回数
焼香の回数は通常1回または3回とされていますが、地域や寺院によって異なる場合があります。僧侶(そうりょ)や葬儀担当者の案内に従うのが確かな方法です。
■ 題目の唱和
式中に「南無妙法蓮華経」を唱える場面があります。声を合わせることが故人への大切な供養となりますので、ぜひご一緒にお唱えください。
■ 言葉遣いへの配慮
日蓮宗では、故人は法華経の教えによって成仏(じょうぶつ)するという考え方を大切にしています。そのため、「ご冥福をお祈りします」よりも「御題目(おだいもく)をお唱えします」という表現のほうが、宗派の教えに沿った言葉とされる場合があります。遺族の方への挨拶の際に、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
■ 数珠(じゅず)について
日蓮宗では、108の珠(たま)を持つ独自の形式の数珠を用いることが多いとされています。ご自身の数珠をお持ちでない場合は、略式の数珠でも失礼にはあたりません。葬儀の場では、心を込めてお参りすることがなによりも大切です。
まとめ
日蓮宗は「南無妙法蓮華経」の題目を中心とした、力強くも温かな信仰の宗派です。葬儀や法要では題目の唱和が大きな意味を持ちます。宗派の作法や葬儀の流れについて気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。地域に寄り添った葬儀のプロが、誠実にお答えします。