国分寺通信

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水引とは?葬儀・法要での正しい選び方・色・結び方をわかりやすく解説

突然の訃報(ふほう)を受け、「香典袋の水引はどれを選べばいいの?」と戸惑う方は少なくありません。水引の色や結び方には大切な意味が込められています。基本を知っておくだけで、故人やご遺族への想いをきちんと形に表すことができます。

水引(みずひき)とは

水引とは、祝儀袋(しゅうぎぶくろ)や不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)に結ぶ細い飾り紐(かざりひも)のことです。贈り物の目的や場面に応じて、色・本数・結び方を使い分けるのが日本に古くから根づいた慣習です。

葬儀や法要の香典袋に使われる水引は、慶事(けいじ・お祝い事)とは異なるルールがあります。まずについては、一般的な葬儀では「黒白(くろしろ)」が広く用いられますが、東京都内や関東圏では「双銀(そうぎん)」も多く見られます。関西や西日本の一部では「黄白(きしろ)」が使われる地域もありますが、使用される場面や時期は地域によって異なりますので、事前にご確認されると安心です。

本数は5本または7本が一般的で、複数の紐をまとめて一本のように見せた「よりあわせ」が多く使われます。いずれも「礼を尽くして故人をお送りする」という気持ちを紐に託した、日本らしい文化の表れです。

由来・背景

水引の起源については諸説あり、遣唐使の時代や平安期に中国から伝わった贈答の風習にさかのぼるとも言われています。贈り物を紐で封じる習慣が日本に根づき、やがて「結ぶ」という行為そのものに神聖さや礼儀の意味が込められるようになったと考えられています。

江戸時代ごろには広く一般にも浸透し、慶事・弔事それぞれの場面に応じた使い分けが徐々に形づくられていったとされています。「きちんと結ぶことで、贈り主の誠意を伝える」という精神は、現代の葬儀マナーにも脈々と受け継がれています。

知っておきたい注意点・ポイント

葬儀・法要の香典で水引を選ぶ際、特に大切なのが結び方です。弔事には必ず「結び切り(むすびきり)」を選びましょう。結び切りは一度結ぶとほどけにくい形で、「不幸が繰り返されないように」という願いが込められています。

一方、蝶結び(ちょうむすび)は何度でも結び直せることから「繰り返してほしいお祝い事」に使うものとされており、弔事には使用しません。購入前にひと確認しておくと、より安心して準備を整えることができます。

また、香典袋の表書き(おもてがき)については、仏式葬儀では「御霊前(ごれいぜん)」が幅広く使われますが、浄土真宗では「霊」の概念がないため「御仏前」を使用します。また、神道は「御玉串料」「御榊料」「御神前」やキリスト教は「お花料」「献花料」など宗教・宗派(しゅうは)によってふさわしい表書きが異なりますので、事前に宗派をご確認のうえ選ばれると丁寧です。

場面 水引の色 結び方
葬儀(関東) 黒白・双銀 結び切り
葬儀(関西) 黒白・黄白※ 結び切り
法要(四十九日以降) 双銀・黒白※ 結び切り
慶事(お祝い) 紅白・金銀 蝶結び

※黄白の水引は主に関西の一部地域で用いられる慣習です。使用される場面・時期も地域によって異なりますので、ご不安な場合は購入先の店舗などでご確認されることをおすすめします。

まとめ

水引は、ご遺族への敬意と故人への想いを形で伝える大切な礼儀のひとつです。「結び切り」「黒白または双銀」という基本を押さえておくだけで、いざというときも落ち着いて準備できます。宗派や地域によって異なる点もありますので、迷われたときはどうぞお気軽にご相談ください。

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