用語集 Glossary
# 葬儀の流れ・儀式
安置とは?ご遺体を安置する場所・期間・手順をわかりやすく解説
大切な方が旅立たれた直後、遺族はさまざまな判断を迫られます。その第一歩となるのが「安置(あんち)」です。基本を知っておくことで、いざというときに落ち着いて動くことができます。
安置(あんち)とは
安置とは、ご臨終(りんじゅう)から納棺(のうかん)・葬儀までの間、ご遺体を適切な場所に安らかに安め置くことをいいます。
病院でお亡くなりになった場合、ご遺体は長時間そのままにしておくことができないため、葬儀社による搬送(はんそう)を経て、安置場所へと移ることになります。主な安置場所としては、自宅・葬儀社の安置室・斎場(さいじょう)の安置施設などがあります。
安置の期間は、死亡診断書の受理や火葬許可証(かそうきょかしょう)の取得、日程調整などの関係から、3〜4日程度となることが多いですが、友引や火葬場の混雑状況、地域の慣習などによっては、さらに日数が延びる場合もあります。この間、ドライアイスなどを用いてご遺体を適切に保全しながら、故人(こじん)との最後の時間を穏やかに過ごすことができます。
ご遺族にとって、安置の時間は悲しみとともに故人をそっと見守る、かけがえのないひとときでもあります。
由来・背景
「安置」はもともと漢語で「安らかに」「落ち着いた場所」「置く・据える」という意味を組み合わせた表現で、中国で用いられた言い方が源流です。
現代では住宅事情や家族構成の変化にともない、葬儀社や斎場が備える専用の安置室を利用するケースも増えています。いずれの形であっても、「故人を安らかに、丁重にお迎えする」という根本の心持ちは変わりません。地域の慣習を大切にしながら、ご家族の状況やご希望に合わせた安置の形を選ぶことができます。
知っておきたい注意点・ポイント
安置にあたっては、いくつか事前に知っておくと安心なポイントがあります。
① 安置場所はなるべく早めに決める
病院からの搬送は、ご逝去(せいきょ)後できるだけ速やかに手配する必要があります。「自宅に安置するか」「施設を利用するか」は、搬送ルートやその後の日程にも関わるため、葬儀社への連絡とあわせて早い段階で相談しておくと安心です。
② 自宅安置の場合は環境を整える
自宅に安置する際は、多くの地域で北枕(きたまくら)もしくは西枕にご遺体を安置し、白い布をかける形が伝統的な作法ですが、宗派や地域によって作法が異なる場合があります(たとえば宗派によっては北枕を必須としない場合もあります)ので、菩提寺(ぼだいじ)や葬儀社に確認しながら進めることをおすすめします。室内の温度管理にも気を配りましょう。
③ 宗教・宗派による違いがある
枕飾り(まくらかざり)の内容や作法は、仏式・神式・キリスト教式などによって異なります。わからない点は葬儀社に遠慮なく確認しましょう。
いずれの場合も、一人で抱え込まず、信頼できる葬儀社に相談することが、ご遺族の負担を和らげる大きな支えになります。
まとめ
安置の基本を知っておくことは、突然の訃報(ふほう)に直面したときの、落ち着いた初動対応につながります。大切な方を安らかにお見送りするために、疑問や不安を感じたときは、どうぞ遠慮なく葬儀社へご相談ください。
安置のことで気になる点やご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。