国分寺通信

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奉書紙とは?葬儀でのお布施包みや弔事マナーをわかりやすく解説

葬儀や法要でお寺へお布施(おふせ)をお渡しする際、「どのように包めばよいのか」と戸惑われる方は少なくありません。そのような場面で昔から使われてきたのが、奉書紙(ほうしょし) です。

奉書紙(ほうしょし)とは

奉書紙とは、楮(こうぞ)という植物を原料として漉(す)き上げた、厚手でしっかりとした質感の和紙のことです。表面にわずかなざらつきがあり、墨の乗りがよいため、毛筆での表書きにも適しています。

葬儀や法要の場においては、主にお布施やお礼の金銭を包む用途で用いられます。包み方は「二重構造」が基本で、まず奉書紙より薄い和紙(半紙など)で中包み(なかづつみ) を作ってお札を収め、その上から奉書紙で上包み(うわづつみ) として包み直します。正式には奉書紙の内包みを用いる場合もありますが、宗派や地域によって異なりますので、ご不明な場合はお気軽にお確かめください。封筒を使う場合と比べて手間はかかりますが、丁寧な心遣いと敬意が伝わる包み方として、現在も格式ある作法として受け継がれています。

由来・背景

奉書紙はもともと、公文書や幕府の命令書(奉書) を記すために用いられた由緒ある紙です。「奉書」の名はそうした公的な用途に由来しており、清廉(せいれん)さと格調の高さを象徴する紙として広く認められてきました。やがてその品格ゆえに、大切な想いを包む弔事(ちょうじ)や慶事(けいじ)の贈りものへと用途が広がり、日本の冠婚葬祭文化に自然と根付いていきました。

知っておきたい注意点・ポイント

奉書紙でお布施を包む際には、いくつか押さえておきたい作法があります。

① 中包みの向きとお札の入れ方
中包みにお札を入れる際は、お札の表(肖像画がある面)が上包みの表側に向くように整えるのが一般的とされています。ただし、お布施の向きの作法については諸説あり、地域や宗派によって異なる場合もございますので、ご心配な場合はご確認されることをおすすめします。お札の向きを揃えておくだけでも、より丁寧な印象になります。

② 表書きの墨の濃さ
お布施の表書きは、香典(こうでん)とは異なり薄墨(うすずみ)ではなく濃い墨で書くのが一般的な作法とされています。表書きは「お布施」または「御布施(おふせ)」と書き、その下に施主(せしゅ)の氏名を記します。なお、浄土真宗では「お布施」と書くことが推奨される場合があるなど、宗派によって慣習が異なることもあります。また、薄墨の扱いも地域や宗派によって異なるケースがありますので、ご不安な場合はお気軽にご確認ください。

③ 上包みの折り方
上包みを折る際は、下の折り返しが上になるように重ねます。慶事では上の折り返しが上になるのに対し、弔事ではその逆(下の折り返しが上)になります。慶弔で方向が異なるため、弔事の際には特にご注意ください。

④ 奉書紙が手に入らない場合
奉書紙は文具店や仏具店などで購入できますが、急な場合は白無地の封筒で代用することも一般的に認められています。大切なのは、形式以上に相手への敬意と感謝の気持ちです。

まとめ

奉書紙の包み方と基本的な作法を知っておくと、お寺へのお布施やお礼を心を込めてお渡しする際の助けになります。宗派や地域によって細かな慣習が異なる場合もありますので、迷われたときは一つひとつ確認しながら進めていただければ、故人を想う誠実な弔いの場を整えることにつながるかと思います。

葬儀や法要に関する作法・マナーについてご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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