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# 服装・マナー
袱紗(ふくさ)とは?葬儀・法要での正しい使い方・色・包み方をわかりやすく解説
突然の訃報(ふほう)に際し、「袱紗(ふくさ)を持っていない」「正しい使い方がわからない」と戸惑う方は少なくありません。大切な方へのお別れの場で、ほんの少しの所作が故人への哀悼(あいとう)の気持ちをより丁寧に伝えてくれます。
袱紗(ふくさ)とは
袱紗とは、香典(こうでん)や祝儀袋(しゅうぎぶくろ)を包んで持参するための、布製の小物です。金封(きんぷう)をそのままバッグやポケットに入れていると、折れたり汚れたりしてしまうことがあります。袱紗で丁寧に包むことで、金封を美しい状態に保つとともに、「あなたのために心を込めて準備しました」という礼儀と敬意を相手に伝える役割を担っています。
袱紗には大きく分けて、一枚の布をそのまま使う「平袱紗(ひらふくさ)」と、台紙や爪(つめ)が付いた「金封袱紗(きんぷうふくさ)」の2種類があります。使い慣れていない方は、開閉が簡単な金封袱紗が扱いやすくておすすめです。いずれの形状でも、慶弔(けいちょう)の場では欠かせないマナーアイテムとして広く知られています。
由来・背景
袱紗のルーツは、貴重品や大切な品を包んで持ち運ぶために使われた風呂敷(ふろしき)の一種になります。公家(くげ)や武家(ぶけ)の社会において、大切な品物を丁重に扱う文化の中で広まり、やがて贈り物を包む所作として庶民にも浸透していきました。時を経て、冠婚葬祭(かんこんそうさい)における礼儀作法の象徴として定着し、現代でも「相手への敬意を布に込める」日本独自の美しい文化として受け継がれています。
知っておきたい注意点・ポイント
葬儀・法要で袱紗を使う際には、色選びと渡し方の2点が特に重要です。
色の選び方
弔事(ちょうじ)では、紫(むらさき)・紺(こん)・グレー・濃い緑などの寒色系・落ち着いた色の袱紗を使用します。紫は慶事(けいじ)・弔事どちらにも使えるため、1枚だけ用意するなら紫が重宝します。反対に、赤・オレンジ・ピンクなど暖色系の袱紗は慶事専用のため、葬儀の場では使用しないよう注意しましょう。なお、袱紗は一般的に千円前後の価格帯でドラッグストアなどの量販店、数千円程度の価格帯で専門店や百貨店などで購入でき、いざというときのためにあらかじめ一枚手元に備えておくと安心です。
包み方と渡し方
平袱紗で香典袋を包む場合は、表から見て「左開き」になるよう包むのが弔事の一般的なしきたりです(慶事は右開き)。ただし、地域や流儀によって異なる場合もありますので、不安な際は事前に確認されると安心です。受付では、袱紗ごと差し出すのではなく、袱紗から香典袋を取り出し、袱紗を軽くたたんだ上に香典袋を乗せて両手で渡すのが正式なマナーです。「このたびはご愁傷様でございます」とひと言そえると、より丁寧な印象を与えられます。
よくある疑問
袱紗を忘れてしまったときはどうすればよいですか?
やむを得ない場合は、ハンカチで香典袋を包んで持参する方法があります。白・黒・グレーなど落ち着いた色のハンカチを選び、できるだけ丁寧に扱うことが大切です。ただし、袱紗はあらかじめ一枚用意しておくと、いざというときに安心です。
金封袱紗と平袱紗、どちらを選べばよいですか?
どちらも正式なマナーアイテムとして認められています。初めて用意する方や葬儀に不慣れな方には、出し入れが簡単な金封袱紗が使いやすいでしょう。包み方の所作そのものを大切にしたい方には、平袱紗が向いています。
まとめ
袱紗は、故人への哀悼の気持ちをさりげない所作で表す、大切なマナーアイテムです。いざというときに慌てないよう、寒色系の袱紗を一枚手元に備えておくと安心です。葬儀や法要のマナーについてご不安な点は、お気軽にご相談ください。