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# 宗教・宗派・儀礼
臨済宗とは?葬儀・法要の特徴と作法をわかりやすく解説
大切な方を送り出す場では、宗派ごとの作法を知っておくことが、故人への敬意と遺族への思いやりにつながります。ここでは、臨済宗の基本から葬儀・法要の特徴までをわかりやすくご説明します。
臨済宗(りんざいしゅう)とは
臨済宗は、中国唐代の禅僧(ぜんそう)・臨済義玄(りんざいぎげん)を宗祖(しゅうそ)とする禅宗(ぜんしゅう)の一派です。日本へは鎌倉時代に僧侶の栄西(えいさい)によって伝えられました。
この宗派の修行の中心にあるのが「公案(こうあん)」と呼ばれる問答形式の課題を用いた坐禅(ざぜん)です。公案とは「隻手音声(せきしゅのおんじょう)※とは何か」など、論理では簡単に答えの出ない問いのことで、弟子は師から与えられた問いを独自に参究することで悟り(さとり)へと近づいていきます。「ただ坐る」ことを重んじる曹洞宗(そうとうしゅう)と並ぶ禅宗の二大宗派のひとつとして、現在も多くの人々に親しまれています。
現在の臨済宗には妙心寺派(みょうしんじは)・建長寺派(けんちょうじは)・円覚寺派(えんがくじは)など複数の派が存在しており、全国各地に多くの末寺(まつじ)が広がっています。派によって読経の作法や儀式の細部が異なる場合がありますので、担当寺院へ事前にご確認いただくと安心です。
※ 隻手音声(せきしゅのおんじょう):「両手を打ち合わせれば音がする。では片手ではどんな音がするか。それを聞いてきなさい。」という問い。
由来・背景
臨済宗は、1191年に栄西が中国(宋)から禅の教えを持ち帰ったことに始まります。質実剛健(しつじつごうけん)な気風を持つ武家社会の精神とよく合ったことから、鎌倉・室町時代にかけて武士や貴族の間へ急速に広まりました。
やがて文化・芸術にも深く影響を与え、禅の美意識は茶道(さどう)・水墨画(すいぼくが)・枯山水(かれさんすい)など日本文化の多くの分野に息づいています。東京近郊にも臨済宗ゆかりの寺院が数多く残り、地域の人々の暮らしに寄り添ってきた歴史があります。
知っておきたい注意点・ポイント
臨済宗の葬儀に参列される際や、喪主として準備される際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
引導法語(いんどうほうご)について
臨済宗の葬儀でとくに特徴的なのが「引導法語」と呼ばれる儀式です。これは僧侶が故人に向けて悟りの境地へと導く言葉を読み上げるもので、禅宗ならではの厳かな場面となります。読経の作法や内容は派によって異なる場合がありますが、故人をしっかりと送り出すための大切な祈りのひとときであることに変わりはありません。
焼香(しょうこう)の作法について
焼香の作法は、派や地域、担当寺院によって異なります。臨済宗では香を押しいただかずに1回とする形式が見られますが、回数や作法は一律ではありませんので、事前に担当の寺院・僧侶へ確認しておくと安心です。
戒名(かいみょう)について
臨済宗では戒名に「居士(こじ)」「大姉(だいし)」などの称号が用いられます。戒名は故人の生き方への敬意を込めたものですので、授かる意味を丁寧に受け止めていただければと思います。
服装・持ち物について
参列者の服装は一般的な喪服で問題ありません。数珠(じゅず)は宗派専用のものがありますが、略式のものでも失礼にはなりません。不明な点は事前に担当の寺院へ相談しておくと、当日を落ち着いて迎えることができます。
まとめ
臨済宗は、坐禅と公案による深い精神修行を大切にしてきた宗派です。葬儀・法要では引導法語など独自の儀式があり、読経・焼香・その他の作法は派や担当寺院によって異なることもあります。事前にひとつひとつ確認しておくことで、遺族も参列者も落ち着いた気持ちで故人を見送ることができます。
臨済宗の葬儀・法要の作法について気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。地域に根ざした葬儀社として、皆さまの大切な時間を丁寧にお手伝いいたします。