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# 道具・備品
蠟燭とは?葬儀・法要での意味・使い方・マナーをわかりやすく解説
葬儀や法要の祭壇(さいだん)に静かに揺れる蠟燭の炎。その柔らかな光には、どのような意味が込められているのでしょうか。本記事では、蠟燭の意味や由来、知っておきたいマナーをやさしくお伝えします。
蠟燭(ろうそく)とは
蠟燭とは、葬儀・法要において祭壇や仏壇(ぶつだん)に灯りを捧げるための道具で、故人の霊(れい)を照らし、冥途(めいど)への道を導くとされる大切な供え物(そなえもの)の一つです。
仏教の儀式では蠟燭を立てる燭台(しょくだい)が「灯明(とうみょう)」の器として用いられ、香炉(こうろ)・燭台・花立(はなたて)とともに「三具足(みつぐそく)」を構成する欠かせない仏具とされています。蠟燭の灯りは「智慧(ちえ)の光」を象徴するともいわれ、故人の安らかな旅立ちを願う遺族の祈りそのものでもあります。
葬儀の場では白い蠟燭が一般的に使われますが、年忌法要(ねんきほうよう)では赤い蠟燭を用いる地域や宗派もあります。使い始める時期は宗派や地域の慣習によって異なり、一周忌(いっしゅうき)からとする場合も、三回忌(さんかいき)以降とする場合もございます。ご不明な点は菩提寺(ぼだいじ)や葬儀社にご確認いただくと安心です。
由来・背景
仏教が日本に伝来した飛鳥時代(あすかじだい)から、仏前に灯明を捧げる習慣が根付いてきました。蠟燭はその代表的な形として、長い年月をかけて日本の葬送儀礼(そうそうぎれい)に深く溶け込んできたものです。
炎が燃え尽きることで「命の有限さ」や「魂の浄化(じょうか)」を表すとも考えられており、単なる照明道具を超えた精神的・宗教的な意味合いを持っています。故人を思う気持ちを灯火に託す、日本人の心の文化が息づいています。
知っておきたい注意点・ポイント
枕元の蠟燭は絶やさないことが慣習です
ご臨終(りんじゅう)から葬儀が終わるまでの間、枕元や祭壇の蠟燭は絶やさないとされる慣習があります。これは故人の魂が迷わず旅立てるよう、道を照らし続けるという意味が込められています。交代で見守りながら蠟燭の火を守ることも、故人への大切な弔い(とむらい)の一つです。
近年はLED蠟燭の使用も増えています
安全面への配慮から、斎場(さいじょう)や自宅では本物の火を使わないLED蠟燭を採用するケースも広まっています。見た目は本物に近く、長時間使用できる利点がありますが、宗派や斎場によってはLEDの使用が認められない場合もあります。事前にルールを確認しておくことが大切です。
蠟燭の扱い方にも心を込めて
蠟燭に火を灯す際は、マッチや専用のライターを使うのが一般的です。また、火を消す際に直接息を吹きかけることは、仏前に向かう姿勢として礼を失するとされています。手で仰ぐか蠟燭消し(ろうそくけし)を使って、丁寧に消すようにしましょう。
まとめ
蠟燭は、故人の霊を照らし冥途への道を導く、祈りの象徴です。その小さな灯りには、遺族の深い愛情と敬意が宿っています。意味を知ることで、葬儀や法要への向き合い方がより丁寧なものになることでしょう。
蠟燭の使い方や法要の進め方など、葬儀に関することでご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。