葬送サービスの新しいステージ 株限会社エチュード

【通話料無料24時間365日受付】FD.0120-11-9405

mvmv

心の“今”に耳を傾けてみてください。

なぜ、人は悲しむのでしょう…心理学的な解明を糸口に
ほんの少しでも前向きな気持ちを取り戻していただくために…。

アルフォンス・デーゲン先生は悲嘆の研究をしていくうちに「悲嘆のプロセス」を12段のモデルに分析しました。当然経験する人のすべてが、これらの12段階を通過する訳ではありません。また、必ずしもここに挙げた順序通りに悲しみが進行するとも限りません。時には複数の段階が重なり合って現れたり、ひとつの段階にしばらく止まっていることもあると覚えておいてください。また、一時的に前の段階に戻ってしまうこともあります。また、たとえ後戻りしても最初の段階に戻ることはありません。私たちは、今、ご遺族様が置かれている状況、進むべき精神状態を知ることで、わずかでも心の援助になれば…と考えています。
(参考文献:「よく生き、よく笑い、よき死と出会う」アルフォンス・デーゲン 新潮社)

心のセルフチェック心のセルフチェック

1.精神的な打撃と麻痺状態
愛する人の死という衝撃によって、一時的に現実感覚が麻痺状態に陥ります。頭が真空になったようで、思考力がグッと落ち込みます。この状態は心理学で言う一種の防衛規制と考えられます。心身のショックを和らげる、生体の本能的な機能と考えられています。
2.否認
死という事実を認めようとしない精神状態で、感情だけでなく、理性も死という事実を認めようとしません。「あの人が死ぬ訳がない、きっと何かの間違いだ」という心理状態です。
3.パニック
身近な人の死に直面した恐怖から、極度のパニック状態に陥ります。悲嘆のプロセスの初期に顕著な現象です。なるべく早く抜け出すことが望ましく、またこれを未然に防ぐことは、悲嘆教育の大切な目標のひとつと言えるでしょう。
4.怒りと不当感
ショックがやや収まってくると「なぜ私だけが、こんな目に…」という、不当な仕打ちを受けたという感情が沸き上がります。亡くなられた方が、長期間闘病を続けた場合など、ある程度心の準備ができる場合もあります。急病や災害、事故、自死などのような突然死の後では、強い怒りが爆発的に吹き出します。故人に対しても、また自分にひどい仕打ちを与え運命や神、あるいは加害者、そして自分自身に対する強い怒りを感じることもあります。
5.敵意と恨み(ルサンチマン)
周囲の人々や故人に対して、敵意という形でやり場のない感情をぶつけます。遺された人のどうしようもない感情の対象として、犠牲者を必要としてい場合が多く、また病死の場合は敵意の矛先を最後まで故人の側にいた医療関係者に向けられるケースが圧倒的です。日常的に患者の死を扱う病と、かけがえのない肉親の死に動転している遺族側との間に、感情の行き違いが起こる場合が多いからです。
6.罪の意識
悲嘆の行為を代表する反応です。「こんなことになるなら、生きているうちにもっとあれこれしてあげればよかった」という心境です。過去の行いを悔やんで自分を責めることになります。
7.空想形成と幻想
空想の中で故人がまだ生きていると思いこみ、実生活でもそのように振る舞います。亡くなった子供の部屋をどうしても片付けられず、何年もそのままにしているという例はあちこちで聴きます。いつ子供が帰ってきてもいいように、毎晩ベッドの上にパジャマまでそろえておくという話もあります。
8.孤独感と憂鬱
葬儀などが一段落し、周囲が落ち着いてくると、紛らわしようのない寂しさが襲ってきます。健全な悲嘆のプロセスの一部ですが、早く乗り越えようとする努力と周囲の援助が大切です。
9.精神的混乱と無関心(アパシー)
日々の生活目標を見失った空虚さから、どうしたらいいか分からなくなり、あらゆることに関心を失います。
10.あきらめー受容
「あきらめる」という言葉には「明らかにする」というニュアンスが含まれています。自分の置かれた状況を「あきらか」に見つめて受け入れ、つらい現実に勇気をもって直面しようとする努力が始まります。
11.新しい希望ーユーモアの再発見
悲嘆のプロセスを彷徨っている間は、この苦しみが永遠に続くような思いに落ち込むものですが、いつかは必ず、希望の光が射し込んできます。こわばっていた顔にも少しずつ微笑みが戻り、ユーモアのセンスも蘇ってきます。ユーモアと笑いは健康的な生活に欠かせない要素です。そして、その復活は悲嘆のプロセスをうまく乗り切ったしるしとも言えるでしょう。
12.立ち直りの段階ー新しいアイデンティティの誕生
そして、立ち直りの段階を迎えます。しかし、愛する人を失う以前の自分に戻ることはありません。苦悩に満ちた悲嘆のプロセスを経て、新しいアイデンティティを獲得し、より成熟した人格者として生まれ変わることが出来るのです。

死別の悲しみについて、ひとつの大切なこと

それは「いつか元気になれる日がくる」ということです。しかし、その日が来るまでには長い時間が掛かり、多くの忍耐が必要です。悲しみの症状や強さは人によって異なります。なぜなら、誰一人同じ人間いないわけですから、悲しみ方もひとり一人違うのは当然です。でも、努力さえすれば皆が同じ所へ到達できます。それを乗り越えたとき、以前とは違った自分、より成長し多くの知恵を身につけた新しい自分に生まれ変わることができるでしょう。

株式会社 井口葬儀店

toptop