2022年04月22日(金)

~お客様の専属窓口~

 井口葬儀店に入社して、一年が過ぎました。ご葬儀の仕事を志し、転職活動の中でこだわっていた事が一つありました。それは「一貫してお客様に寄り添うことのできる葬儀社に入ること」でした。前職のサービス業では「分業制ゆえにお客様が不安になっていたかもしれない」と思う場面がありました。葬儀業界も業務が細分化されていることが多い業界と言われています。しかし、弊社には【私たちの考える当たり前の事】というお客様に対しての七つの約束事があり、その中に「一人の担当者が最初から最後まで専属窓口となってすべてを取り仕切ります」というものがあります。その考えに非常に感銘し入社に至りました。

 一年間、先輩方に同行してたくさんの事を学びました。その中で「お客様のお心にどう寄り添うか」をとても大切にしていると気づきました。先輩方は打ち合わせに臨まれるご家族皆様に意識を張り巡らし、頭の後ろに目や耳が付いているのかと思うぐらい皆様の表情をよく観て、傾聴しています。ご家族皆様のお気持ちを汲み理解しようとする共感力を持ち、「亡くなった方が自分の親や大切な人だったらどうするだろう」と考え、最善の提案をしています。

 傾聴力、共感力、提案力を自分のものとするために、ご相談後やご葬儀終了後に先輩と振り返りをし、「なぜその考えに至ったのか」「あの質問の意図は何だったのか」「葬儀当日の動きの中でもっと心配りできた点はなかったか」など自分の疑問点を質問し、担当者目線での意識を学び、先輩と自分の考え方の差を少なくするように努めています。

 同じ担当者が故人様のお迎えからご葬儀当日、ご葬儀後においてはご納骨、本位牌、お仏壇、年忌法要などのご相談を一貫してお手伝いをさせて頂く事で、日々移ろいゆくご家族様のご心情に寄り添うことができるかと思っております。
 長い人生の中でご葬儀を依頼する事は一度もないかもしれません。もし万一、大切な方とのお別れの際に私共を思い出して頂ければ、地元に根付く葬儀社としてはこれほど冥利に尽きることはありません。この秋には「井口葬儀店に頼んで、あなたに送ってもらえてよかった。」と言って頂ける担当者として、お客様と末永くお付き合いをさせて頂くために勉強の毎日です。

文責:鍜治友里