先日、息子の高校生活最後のバスケットボールの試合を見に行きました。息子は親元を離れ下宿生活を送りながら練習に励んできました。今回の大会は勝てばインターハイ出場、負ければ高校生活最後の試合となる大事な大会。コロナ禍でほとんどの大会が無観客試合でしたが規制も緩和され、直接試合を観戦できる事と息子に会える喜びも加わり、大会前から母親の私が一番興奮していました。
順調に勝ち進み決勝戦。前半は40対53、相手チームにリードを許しハーフタイム。後半戦、気持ちと戦術を切り替えた選手は一気に同点に追いつき一進一退の攻防。両校の応援も最高潮となり体育館は緊迫した空気に包まれます。残り時間8.6秒。76対77 1点ビハインド、1ゴールを奪えば逆転優勝となるクライマックス。両校の選手とも全力で攻防を繰り広げますが最後のシュートが外れリバウンドボールが相手チームに渡った瞬間、試合終了のブザー。試合後、選手全員応援席に向かい深く一礼すると会場は大きな拍手と歓声に包まれ高校生活最後の大会が終わりました。優勝という目標を掲げ、最後まで諦めない気持ち、仲間を信じてベンチで支えるチームメイトの想いに感動と勇気をもらい込み上げてくるものがありました。
私にも葬儀職に就いた頃から大切にしていることがあります。それは「ご家族様に時間を大切に過ごして頂く事」です。実際、ご用命を頂きご出棺までの限られた時間の中で多くの事を決める為駆け足で時間が過ぎてゆきます。「あっという間に葬儀が終わってしまった・・」とならないよう大切な方と向き合える時間、想いを伝える時間を過ごして頂きながら、お見送りの日を迎えて頂くことを願っています。葬儀は故人様との最後のお別れの時間というだけではなく、故人様を偲ぶ事が始まる時ではないかと考えています。故人様に想いを届ける事ができるよう葬儀を滞りなく終えることはもちろん、ご家族様のお心に寄り添える葬儀者でありたいと考えます。経験を積むと共に知識を深め自信を持ってご提案、ご相談をさせて頂き、ご家族皆様の想いが故人様へ届けられるようにこれからも精一杯お手伝いいたします。
文責:笠柄君予