「大事なものは決して見えない」
と、星の王子様には記されております
昨年の7月
弊社社長 井口栄一が
与えられた命を完全燃焼して旅立ってゆきました
人が生まれ旅立ってゆくことは
誰しもが享受しなければなりません
そして、そのひとつ一つの積み重ねが
地域と社会を営んでいるとするならば
誰にも知らされない、一方的なお別れは
悲しすぎると考えました
母の希望もあり
自宅にて約1週間安置いたしました
母と思い出話をしてくださる方も、
お越しくださいました
自宅には父とご縁のある方との大切な時間が、
ゆっくりと流れてゆきました
父の葬儀は
母の心が、少し落ち着くための大切な時間を
過ごしたのち、コロナ禍の中、菩提寺の式場にて執り行われました
午後6時から執り行われる通夜の前に
感染に配慮し、午後1時半よりご弔問を受け
父とのお別れの時間を過ごして頂きました
猛暑と父の遺言を鑑み
服装はノーネクタイでお越しいただきました
初めての喪主を務めさせていただき
縁に結ばれた人々をお迎えする立場になって
大事なものを沢山見させていただきました
父とご縁のある方が数年ぶりに逢いに来てくださったり、足の不自由な方が、杖をついて自力で父とのお別れをしてくださいました
葬儀委員長には立ちっぱなしで数時間にも渡り
弔問客の皆様にお礼を述べて頂きました
弊社スタッフは、
コロナ禍の中、ワンチームとなり送り方を模索し実行してくれました
夏休みを返上して父の葬儀を支えてくれたスタッフがいたことも胸に刻んでまいります
沢山の気づきの中の一つに
もっともっと人に感謝してゆかなければと
痛感致しました
父は入院中も泣き言を言わず
立派な最期を迎えました
その姿を忘れることなく
全ての出逢いと別れに感謝しながら
人を送るという生業を
“道”の域にまで高めてまいります
本年もかけがえのない大切な人
100人いれば100通りのお見送りを
一歩一歩着実に目指してまいります
2021新春
文責 井口朗