最愛の姪が旅立ってから6年が過ぎました。今年七回忌を迎えます。6年という歳月が私たち家族それぞれにとってどんな日々だったのかと、ふと想うときがあります。私はこの国分寺通信の中で、彼女とたくさんの約束をしました。そのひとつ一つをちゃんと守れているかと自問自答する毎日です。

 三姉妹の真ん中だった彼女。姉妹には昨年のお正月に顔を合わせて以来、コロナ禍の影響で1年以上会うことができていませんが、姉は希望の大学へ進み、目指す未来へ向けて大学生生活を送っています。今年二十歳になったので、いつか一緒に飲みに行けるのが楽しみな伯父さんにとって眩いばかりの存在です。

 末っ子の妹は、中学3年生です。この末っ子が、今年の入学式で在校生代表として、新入生へ祝辞を述べたそうです。知り合いがスマホで撮影してくれたものを観ることが出来ました。その自信に満ち溢れた立ち振る舞い、新入生を力強く迎えたいという思いがこもった歓迎の挨拶に私は感動しっぱなしでした。コロナ禍の中での中学校生活に不安を感じているかもしれない新入生にとって、どんなに勇気を与えたことでしょう。聞けば、母親や姉にも相談して挨拶を考えたそうです。一緒に見ていた祖父母も久しぶりに見る孫の姿に感動して、ポロポロと涙をこぼしていました。三姉妹と赤ちゃんの時から共に過ごしてきたに祖父母とって、とても感慨深かったことでしょう。

 きっと二人の姉妹も彼女との約束を交わし、辛いこと、悲しいことも沢山あった6年の間、必死に守ることでこんなにも頼もしく成長したのだと思います。そしてこれからもその約束は守られ続けていくことと信じています。私もこの二人に負けてはいられません。
彼女と交わした約束は、この仕事が自分の大切な使命であると誓い、日々出会うお客様、故人様との約束でもあります。

 七回忌を迎え、私自身の更なる成長のため改めて誓います。

君を失ってからの自分の気持ちや想いを忘れずにお客様に寄り添います。
君に教わった生きる事の素晴らしさ、命の大切さをお客様に届けられる葬儀者になります。
いつも君の太陽のように明るい笑顔で頑張ります。

文責:永松英樹