今年3月に葬儀事前相談員、4月には一級葬祭ディレクター試験と今年に入り仕事に関わる2つの試験を受験させて頂きました。弊社は、スタッフ個々のスキルアップや資格取得などへのサポートが非常に手あつく、社員にとってはとても有難い話です。「人生は常に勉強」というフレーズを良く耳にしますが、読書や調べもの、興味ある事について知識を深める事は、まったく苦ではありません。
 しかし試験は別格…、実はとても嫌いなのです。

 「試験日」に追われる勉強が苦手で、今回もなんだかんだと慌ただしく過ごしてしまい、受験対策が不充分なまま試験当日を迎えたのでした。思い返せば「準備期間は充分にあった、毎日少しずつでも勉強できたはずだ」など自責の念は後を絶ちません。
 苦手な試験ですが、新たに気付かされたこともありました。

 いざ本番で覚えた知識や技能を遺憾なく発揮する為に気持ちを集中させる緊張感、試験が終わった後の解放感や達成感は練習では味わえない事でした。今回一番大切だと感じたことは「内省」です。普段の生活でも「内省」はしますが、試験のような極度の緊張感をもって物事を進めていた後の「内省」は自分の良かった点や至らなかった点がより客観的に見えた気がしました。

 4月に受けたディレクター試験では、制限時間内にテーブルに幕を張るという実技試験がありました。先輩方からのアドバイスを頂きながら、練習を繰り返して試験に臨んだ結果、制限時間内に余裕をもって仕上げることができました。課題が達成できたのは良かったのですが、振り返ってみると「もっとうまくできたのではないか」という考えに思い至ったのです。

 担当する葬儀が終わった後、「どうすればもっとお客様に喜んでいただけたのか」をしっかりと振り返ることで、自己成長だけでなく、お客様に対してご満足いただける対応や提案力を高めていくことにつながっていくのだという事を再認識し、自分自身の行動をきちんと顧みる事の大切さを改めて感じています。
 とはいえ、今は苦手な試験が無事に合格していることを只々祈るばかりです…。

文責:加藤洋一