私はプロサッカークラブ「FC東京」に夢中です。とは言え単純なルール以外は無知で、まだまだ駆け出しのいわゆる「にわか」です。初観戦は一昨年の秋。元々サッカーに関心があった訳ではなく、一体感を味わえるような「ライブ」が好きなので、行ってみたいと思いチケットを購入しました。スタジアムの席は大きく分けると二種類、ピッチサイド側の指定席とゴール裏の自由席、指定席は「観戦」自由席は「応援」と言った感じです。ゴール裏は熱狂的なサポーターが多く、試合が始まるとほぼ全員が立ち歌声も大きくなり、大旗を振り皆が飛び跳ねている、なんとも刺激的な光景で試合よりも気になり「あっちの席が良かったな」と思ったのを覚えています。

 2回目は昨年の開幕戦で指定席。色々と勉強をし選手も応援歌も覚えました、この日はユニフォームの無料配布があり、見た目は少しだけ進化。3回目はゴール裏に一番近い指定席。試合終了後にゴール裏で熱気を味わい、その日のうちに憧れのゴール裏のチケットを購入しました。

 「どうせ行くならとことんやろう!」と気合を入れてファンクラブに入会。推しの選手を見つけ、グッズも集めました。チームカラーを身にまとい憧れのゴール裏へ!席に着くと前方には拡声器を持ったリーダーがサポーターを鼓舞し士気を高めます。試合前から「絶対に勝つ!絶対に勝て!」と熱く思い強く願うサポーター達。名前も知らない仲間と共に勝てば大騒ぎ負ければ悔し泣き、同じチームを愛しているからこそ気持ちの共有ができる最高の空間で瞬く間に染まりました。憧れだったゴール裏も今では大切な居場所です。

 弊社の経営理念の中に「人生とは素晴らしい」と言う言葉があります。只今、人生の折り返し地点。そんな時に出会ったサッカー観戦と言う趣味は喜怒哀楽を共感でき、心と体に良い影響を与えてくれています。観戦の翌日は、試合の結果に関係なく清々しい気持ちで仕事に打ち込めています。「どうせ行くならとことんやろう!」と形から入った私が、これほど夢中になるとは思いも寄らず、形から入る事も人生を楽しむ術だなと実感しています。様々な経験を通しこれからも人生を目一杯楽しみます!「人生とは素晴らしい」と日々言えるように。

文責:枡澤 美絵