日本では馴染みのない職業、執事。彼らの仕事はお仕えする方の公私の隔てなく、お子様やご家族の送迎から会食場所のコーディネート、資産運用に至るまで様々です。執事・新井直之氏の著書を拝読し、お客様に寄り添い、何が最善・最良なのかを絶えず自問自答する姿勢に共感しました。

 数年前に地域でも有名で交友関係が広く、数百名の参列が予想される方のご葬儀を担当させて頂いた時の事です。奥様のどこか寂しげな表情と「家族を中心に近しい親族で送りたい」という言葉に違和感を覚えました。奥様の言葉通りに行ってしまって良いのか?本当にそれが心からのご希望なのかと考え、再度奥様の真意を訊ねました。「夏場の暑い時期にお越しいただく事が心苦しい、涼しい季節になったら自宅にお参りに来て下さればと思って・・。」と困ったように目を伏せる奥様に、最寄駅から斎場までマイクロバスでの送迎が可能な事や、日の暮れる遅い時間から通夜を始める事、全員が入る事が出来る大きな斎場にて冷たい飲み物や涼しげなお料理を用意し、おもてなしをする事などをご提案させて頂きました。「ご主人様の事を大好きだった皆様に、最後に直接お顔を見てお別れをしていただきませんか?」とお話しさせて頂きました。すると奥様は「主人もそれを喜ぶかしら・・・」と少し悩まれ、「やっぱり皆様に来て頂きたいです。主人に会ってもらいたい!」と皆様をお呼びする事を決心されました。そして当日ご参列いただいた沢山の皆様から「最後に顔をみてお別れし、お礼を述べることが出来た」と喜んで頂けました。ご葬儀後に「あなたの言った通りに、皆様にお顔を見てお別れしてもらえてよかった」と奥様よりお言葉を頂くことが出来ました。

 私は上述のご葬儀からお客様の仕草や表情、声のトーンなどから感じた違和感を見過ごさず、表面的な言葉では語られない「想い」を汲み取ることが大切なのだと改めて学びました。これからも、汲み取った想いを柔軟な発想力と様々な手段を用いて表現し、お客様とともに故人様をお送りできるよう力を尽くしていきます。全てのお客様にこちらの提案を受け入れて頂けるとは限りません。お客様が本当に望むものは何なのかを、その方の気持ちになってこれからも考え続けていく所存です。   

文責:笹木幹人

 第3回井口葬儀店・エチュード大納涼祭を平成30年7月26日(木)に開催いたします!
開催場所は、例年と同じく井口葬儀店駐車場特設会場にて雨天決行です!
開催時間、午後3時から午後8時までです。

 装いを新たにした美味しいメニューとキンキンに冷えたビール、お酒、ソフトドリンク各種、冷たぁ~いかき氷が皆さんをお待ちしております!夏の暑さを吹き飛ばしにお越しください!
 イベントコーナーではヨーヨーすくいや、落書きスペースなどをご用意し、今年も昔懐かしい型抜きコーナーや宝さがしゲームにチャレンジして頂きます。
ちびっ子から大人までお楽しみいただけるのではないのでしょうか?
 もちろん、日頃の感謝の思いを込め全て無料です!夏の思い出作りに、皆さんお誘いあわせのうえ、大勢のお越しを社員一同お待ちしております!

*なお駐車場はございませんので、バスなどの公共交通機関をご利用頂くか、お散歩がてらに徒歩でのご来場をお願いします。

文責:納涼祭実行委員会

 五十の齢を過ぎ、このところ親戚の伯父さん、伯母さん、友人のご両親など他社の葬儀に参列させて頂くことが多くなりました。この仕事をしているので、葬儀社のスタッフの仕草につい視線がいってしまいます。そのたびに「今日は仕事ではないのだ・・・」と自分に言い聞かせています。

 ある葬儀社の会員となっておられた友人のお母様が亡くなった時の事です。最愛のお母様のご葬儀、不安だらけで心配のあまりに葬儀の相談に立ち会って欲しいとお願いされました。こういう経験は以前にもあり、自分の職業は表に出さずに相談を聴いておりました。淡々と相談が進み、見積書の提示になった時の事です。「では、この見積もり金額の15%をお通夜までにお支払ください」との担当の方の言葉に驚きました。“えっ!前受金?今まで納めた積立金があるのに…”と納得がいきませんでした。

 翌日、会社で社長に報告したところ「よそ様にはよそ様のやり方があるさ、それはウチでも前受金や準備金が頂ければ経営的にはどんなにか楽かと思うよ。でも、大切な方を亡くされて悲しみもいえぬ間にやっとの思いで葬儀の相談をして、そのあとすぐに、“先にいくらかください”ってそんな信頼のない事、言えるかい?大切なお客様にそんな不安は感じさせられない、なによりも大事な君たちにそんな事は言って欲しくない。地元に育てて頂いた葬儀社だからこそ、私たちにしか出来ないお客様との信頼関係があるのだよ。何があっても最後の砦には私がいる、お客様を信頼し、常に全力を尽くしなさい!」
力説する社長の話を聴きながら、この人に出会い、この会社に育てて貰って本当に良かったと心から思いました。

 この街で過ごし始めてもうすぐ30年を迎えます。学生時代にお世話になった方々とも今も変わらずにお付き合いがあり、私を支え続けてくださっています。この国分寺に生き、生かされ、充実した毎日を過ごせていることに感謝しております。社長、諸先輩、同僚のみんな、そして地域の皆様、右も左も分からずに、ただウロウロしていた新人時代から今日まで私を育てて頂き、本当にありがとうございます。ご教授頂いた事、助けて貰った事を忘れずに、これからも共に歩ませて頂けたらと願ってやみません。皆様の笑顔のために、人として、葬儀者として日々研鑽を積んでいく事を誓い、今日もこの街に生かされていることに心から感謝申し上げます。どうかこれからもよろしくお願いいたします。

文責:永松 英樹

 義父の葬儀から、もうすぐ1年が経とうとしている。振り返ってみると義母も義妹も4年間に渡る看病で「やり残したことはない」と言っていたこともあり、当時の義母たちの表情には悲しみと疲労感の中にほんの少しの安堵の表情もうかがえた。

 病院から自宅に連れて帰り布団に寝かせ、浴衣から普段着に着せ替えた後、本来ならマッサージやメイクを施すところであった。しかし私はあえてメイクは施さず、枕元にメイク道具を置き美容学校に通っている娘の帰りを待った。帰ってきた娘は義父の顔を見に行き枕元にあるメイク道具に気づいた。「そこにある道具を使ってお爺ちゃんに化粧をしてあげて」そして私は、「ギャルメイクにだけはするなよ!」と伝えた。義母や義妹も「それだけは勘弁して。。。やめて。。。」と笑い合い、私たち家族が明るさや親しみで包まれているのを感じた。

 娘は「生きている人の顔に化粧をするのとは違って難しいね。しかも、男の人にするのは始めてだし。」と自分の立ち位置を変えながら何とか化粧が仕上がった。義母たちも「上手、上手」と納得の顔をしていた。そして、義母は翌日から近所の人や親戚が訪問してくるたびに「孫が化粧をしてくれたの」と笑顔で話していた。きっと義父も見守っていた義母も満足してくれたと思っている。

 娘は、義父の身体に触れ何を感じただろう?美容の仕事に就く身だと知って応援してくれていた義父の亡骸にメイクをしてみて、実際に感じた事を、私はまだ聞けていない。しかし、幼少の時に祖父に肩車をされ喜んでいた娘が、二十歳を迎え死化粧を施す姿は私の心に響くものがあった。娘の心にも何かしらの響きがあったなら良いなと思う。そして、その経験が娘の人生の糧となってくれるのなら義父も私も、こんなに幸せな事はないだろう。義父から妻、そして妻と縁あって結婚した私、私から娘へと繋がり、これが“次世代を担う子供達の成長の場”であり私の伝えたい事の一つなのだと実感した。

文 責:佐々木俊已

 「継続は力なり」とよく言います。しかし、私はすぐにやる気が下がり三日坊主になる事も一度や二度ではありません。そんな自分を変える為、続けていることがあります。
 今、私が継続しているのは、会社へ一番早く出勤する事です。朝の5時50分に起床し、出勤時間を早くすることで、電車が遅れても遅刻しない。朝の通勤ラッシュを避け、ストレスを減らし業務に取り組むことが出来ます。また、早く出社する事を褒めてくれる先輩が出来ました。認めてもらった事をうれしく思い、自分のモチベーションが上がっていくのを感じます。眠気がとれずに、諦めそうになった時もありましたが、朝起きた自分を「今日も早く起きたな!良くやった!」と褒め、今でも続ける事ができています。そして、今までは就寝前の習慣だった読書も、通勤中の電車内でも行えるようになりました。この経験が、小さな自信になり、習慣づける事に苦手意識が無くなってきました。それを活かし、直したい事があります。

 私は、社内で作業をするときに、良く怒られてしまう事があります。「机の上を綺麗にしてから作業をしなさい」、「書類を曲がった状態で机に置かないこと」、「使用した物は同じ場所に戻しなさい」。片付けながら作業をするということが、なかなか習慣化できていません。しかし、一流の人達は作業場を汚く使うことはないそうです。一流の料理人の使うキッチンは料理を作りながら、同時に片付けるのでとても綺麗であり、作業が終了した後に片づける必要が無いようにしています。さらに身の回りが整う事で、作業しやすい状況を作り、良い仕事に繋げていきます。先輩は私にも一流の仕事の仕方を求めているのだと思います。怒られる事を反省しつつ、先輩の気持ちに答えられる様に、「これは一流になれるチャンスだ!」と思い、整理整頓を習慣化する努力をしています。

 続ける事にやる気は不可欠だと思います。誰かに褒めてもらった時は素直に喜び、さらに自分でも良いと言われた所は褒めて、やる気を継続する。悪い所はもちろん反省しつつ、それでもネガティブな気持ちにとらわれない様にする。一つずつ自分の為になる行動を習慣化することで、自分も細かい配慮が出来る人になれると信じ、人間力の向上を求めて、まずは「がんばれ!一歩ずつ成長しているよ!」と自分を褒めながら、良い習慣化を続けていきます。

文責:中村 祐一

日時:平成30年4月7日(土) 午前10時から午後3時
場所:祥應寺 国分寺市本多4-2-2

 ~春、こころとふれあうまち~ をテーマに国分寺駅北口全商店会のお店の方達が力をあわせ、「ぶんじ花まつり」が上記日程にて開催されます。(昨年までは本多花まつりと題されていました。)
 祥應寺本堂でお釈迦様の生誕を祝い甘茶を捧げる体験を始め、駐車場では消防はしご車やミニ消防車に乗ることができます。接待ホールでは、国分寺今昔写真展が開かれ、街の移り変わり、歴史を楽しむことができます。豪華で素敵な景品が当たる花まつりクジ抽選会は、毎年盛り上がっています。
 焼きそばや焼きとり、わた飴など様々なお店が皆様をお待ちしております。 
 井口葬儀店、エチュードは、熱々たこ焼きとホクホクのフライドポテトを販売します。本堂奥にある観音堂では、当社スタッフが、かわいいお弟子さんたちと立礼のお茶会を催していますので是非お立ち寄りください。
 満開の桜と暖かな春の陽だまりの中で、みんな笑顔で盛り上がりましょう (*^_^*)大勢の皆様のお越しをスタッフ一同、心からお待ち申し上げております。

 なお詳しくは下記アドレスの公式ホームページをご覧ください
http://hondahana.html.xdomain.jp/
ぶんじ花まつり 検索

 後悔のない満足のいくお別れとは、どんなに果てしないテーマでしょう。
愛する人とのお別れに、日々寄り添っている私たちには、遥か彼方の事のように感じます。

 人として生まれた日から、いつか来るとわかっているお別れの日、無くしたものの大きさと二度と戻らない日々を悲しみと共に振り返るその日が訪れることは、葬儀社である私達にとって本当に胸を痛める時でもあります。
当社に何十年も勤めるベテランが、赤い目をして帰ってくる日があり、心配して様子を聴いてみると、「お客様の前ではどんなに涙を堪えられても、ご葬儀が終りご自宅へ御遺骨をご安置した帰りの車の中で、ホッと胸をなでおろすと同時に、故人様、ご家族様への想いが溢れてだして仕方ないのだよ」と、ひっそりと教えてくれました。

 健康に生き、日々の生活に追われていると愛しい人の大切さを振り返ることはとても難しく、私たちは葬儀の時だけの関わりだけでは伝えきれないその貴重さを知って頂く為に人生の設計のお手伝いができる葬儀社を目指してゆこうと決めました。 毎日の生活を守り金銭の不安に悲しみや想いが追いやられてしまわないよう、継続的に皆様に寄り添い続けられるようにと保険の取り扱いを開始いたしました。地域を愛し寄り添うために四季折々の行事やイベントをもって皆様と関わり、そしていつか来る別れの日に少しでもお力になるために、人として葬儀社として日々研鑽を積んでいます。

 この地域に根付き半世紀以上が経ちました。私たちの心にいつも変わらずあるのは、「皆様が朗らかな人生を歩み、いつか大きな悲しみを迎えた後にも、朗らかな笑顔を取り戻していただくためにどんな努力も惜しまず関わっていきたい」という思いです。どうか私達に皆様の長い人生の隣を歩かせて頂ければ幸いです。

文責:市川愛華

“人生とは素晴らしい”と感じてもらえる
送り方のために

初めてご葬儀を経験されるお客様からは
ご希望やご要望をお話していただけない事も多々ございます

だからこそ
もし、自分だったらどうするか?どうしてもらいたいか?を
常に考えます!
お仕草や表情に気を配り
お客様の発言の真意(目的)を常に考えます!
お話いただいた事を、ただ実行するだけでなく
念のために、お客様の本心をお訊きして確認します!

一本の電話から始まる一期一会を大切に致します
思慕に共感し
ご納得を頂きながら提案をさせて頂きます

お客様からあなたのおかげで助かりました。
と言われるようなご葬儀を今後も目指してゆきます

本年も
お客様、お取引先様、スタッフひとり一人に
感謝を申し上げ
一歩一歩着実に精進してまいります

2018新春
文責 井口 朗